こんにちは。日暮れもぐっと早くなりました。
さて、世の中○○の日、というのは多いですが皮膚科界隈でもこの季節は11月12日の「良い皮膚の日」、そして少し過ぎましたが10月29日の「世界乾癬デー」があります。
もちろん特売などではなく、病気の連帯、理解、治療アクセス、意識の向上が目的です。
乾癬は皮膚がポロポロとむけ、痒いだけでなく心血管系、関節症状、糖尿病、鬱なども合併する、免疫の異常により起こる炎症性疾患です。
頭皮、手、爪など目立つ部分に出ることが多く、パラパラと落ちる皮膚が衣類や周囲に散らばり、日常ストレスも大きな疾患です。
治療は塗り薬、光線などでしたが近年はバイオ治療の注射、飲み薬など、格段に選択肢が増えました。効果も桁違いです。
症状判定はいくつかありますが、体の表面積の10%以上が飲み薬や注射の目安とされています。顔、頭部などに目立つ場合も適応になります。
この頃はシャーベット状の泡で出る専用の治療薬、シャンプータイプもありますが面積が広かったり、顔や頭など目立つ部位の方は炎症の原因物質を抑えるPDE4阻害薬(オテズラ)、最近は炎症のおこる免疫経路を抑えるTYK2阻害薬(ソーティクツ)、JAK(リンヴォック、オルミエント)も登場しています。
バイオ注射よりハードルも下がります。
これらの治療薬は総じて高価ですが会社の給付、家族と合算して高額医療など意外な制度もあります。
治療前検査が必要なものもありますが、ステロイドのようなリバウンドはないため人と会う事が増えるこの季節、まずは1-2週間から試すのも悪くないと思います。
(専用のパックがある製品もあります)
検査は近隣の医療機関と連携しております。
職場健診がお済みの方は検査を軽減出来る場合があります。
まずはご相談ください。




