シミ

そばかす

数㎜程度の小さな褐色斑が、頬、鼻の周囲、手足、胸、肩、背中など、日光に当たる部分に多発します。発症には遺伝的な要因が強く関与し、幼少期に現れはじめて思春期に目立つようになります。紫外線を浴びることでそばかすの色が濃くなります。

老人性色素斑

加齢によってできるシミで、長期間に渡って浴びた紫外線のダメージが蓄積し、表皮細胞がメラノサイトへの刺激を続けてメラニンが増加し、シミが生じます。紫外線を浴びる場所にできやすく、境目ははっきりとしており、均一な色調のシミができます。紫外線ダメージが蓄積すると、ある時期に突然シミが次々に現れることがあります。

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

20歳を過ぎてから顔に左右対称の色素斑を発症します。色は青灰色から褐色まで様々です。アザとシミ、両方に分類されることがあります。そばかす、肝斑、老人性色素斑などと混在することもあります。

太田母斑

生まれつきのアザで、日本人に多いとされています。色は茶褐色や青が多く、思春期に目立つようになる場合もあります。また、クマや影のように見えていたものが濃くなって、太田母斑であることがわかるケースもあります。ほとんどの場合は片側にできますが、まれに両側にできることがあります。
Qスイッチルビーレーザーによる治療が有効です。

異所性蒙古斑

蒙古斑は赤ちゃんにある青色のアザで、おしりから背中の範囲に生じます。胎児の時期の真皮メラノサイトが残って生じると考えられています。異所性蒙古斑は、おしりや背中以外の場所に蒙古斑が現れている状態です。蒙古斑は成長につれて徐々に薄くなり、通常は小学校の入学前には自然になくなります。色が濃い、範囲が広い蒙古斑は成人になっても残ってしまう可能性があります。異所性で色が濃い場合は保険適用による治療ができます。お子様の気になる蒙古斑がある場合には、お気軽にご相談ください。

扁平母斑(茶アザ)

平らで茶色いアザで、カフェオレ斑と呼ばれることもあります。大きさは数㎜から数十㎝まで様々です。生まれたときからある場合もあいますが、成長してから現れることもあります。悪性化することがありませんが、レーザーによる治療効果を得にくいという特徴を持っており、治療を行う場合にはレーザーのテスト照射を行いながら慎重に効果を判定する必要があります。

脂漏性角化症

手のひらや足裏以外のどこにでもできる可能性があり、顔や頭、胸、背中にできやすい傾向があります。茶褐色で表面がふくらんでいます。シミがイボのように盛り上がったような見た目で、加齢性のイボに分類されます。触るとざらつきを感じ、放置すると大きくなって数も増えてしまうことがあります。治療には保険が適用されます。