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じんましん治療ガイドライン

んにちは。

気温も湿度も急上昇中。梅雨も近いのでしょうか。

今日はじんましんの治療について。

じんましんは皮膚病変にも関わらず、塗り薬はほぼ効果がありません。

抗アレルギー薬などを用いて治療しますが他科医師も含め治療には誤解もあるようです。

6週間以上続くものを慢性じんましんと定義しています。その大部分を占める特発性じんましんの治療ガイドラインを紹介させていただきます。

 

●薬の量、種類が多い、皮膚病なのに重複する作用の内服は必要か。

→よくあるご相談です。

日本皮膚科学会の治療ガイドラインではまず第二世代と呼ばれる抗アレルギー剤から始め、効果がなければ増量、または古い世代の抗ヒスタミン剤も含む2種の併用が治療ステップ1と定められています。

抗アレルギー薬は相性のほか作用時間や効き方にそれぞれ特徴があります。

また眠気、だるさなどの副作用、効果、悪化する時間や生活リズムなども様々。

これらを塩梅していきます。

 

●なんで胃薬? 喘息の薬?

→さらに無効な場合は抗ロイコトリエン薬、ガスターなどH2ブロッカー、他のエビデンスのある内服、漢方薬などを追加する場合があります。

(ステップ2)

 

●じんましんにステロイド⁉︎皮膚病なのに?

→はい、これでも効かない場合はステロイド、バイオ製剤ゾレア注射(4週間ごと)

デュピクセント、免疫抑制剤のシクロスポリンなどが考慮されます。(ステップ3)

 

効果があっても内服は月単位。再発もしやすいのです。

罹病期間は1―5年と言われているので長いお付き合いが必要です。

当院ではゾレア注射も健康保険適応で一本約12000円でお取り扱いしております。血液検査も承っております。

お気軽にご相談ください。

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