イソトレチノインによるニキビ治療について
イソトレチノインはビタミンAの誘導体の内服薬です。
従来の治療で治りにくいニキビに効果があります。
日本では厚労省で未承認の医薬品のため保険外となります。
内服前、内服後1ヶ月、内服後3ヶ月で血液検査が必要です。(別途:自費税込3,300円)
院内処方でのお渡しとなります。
治療可能年齢は15歳以上。ただし身長がまだ伸びている人は内服できません。
イソトレチノインの作用
- 皮脂分泌抑制効果
- 抗炎症効果、皮膚ターンオーバーの正常化
- 再発予防効果
- 通常1錠10-20mgを症状に応じ1日1-2回内服します。
(2-3週間で一時的に悪化する場合があります) - 8-12週で治療効果が出てきます。
- 通常16-20週の継続が推奨されています。
- ニキビに伴う赤みにも効果があります。
効果のある反面、副作用があり、注意を守って内服する必要があります。
このためにも治療中は定期的な医師の診療を受けてください。
副作用
- 催奇形性、皮膚、眼、口唇の乾燥、皮むけ、結膜炎、眼瞼炎
- 肝機能障害、脂質代謝異常
- フケ、抜け毛(治療中)、関節痛、筋肉痛、夜間視力低下、頭痛、ほか
重篤な副作用
稀ですが、このような場合はすぐに内服を中止し、連絡してください。
- アナフィラキシー、スティーブンスジョンソン症候群
- 炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)
- 鬱、気分の変調
治療上の注意
- 内服中は必ず避妊を行なってください。(治療後女性は6ヶ月、男性は1ヶ月)
- 女性は月経が始まって2-3日を過ぎてから内服を開始してください。
- 治療中、及び治療後1ヶ月は献血出来ません。
- 皮膚が乾燥して薄くなるため保湿、紫外線対策をしてください。
- ビタミンAのサプリメントと併用はできません。
- 治療中はピーリングなどの施術は避けてください。
服用できない方
- 妊娠、授乳中の方
- 成長期の方
- 肝機能障害のある方
- 腎機能障害のある方
- テトラサイクリン系の薬剤を内服されている方
- フェノバルビタールを内服されている方
- ステロイドを内服されている方
- セントジョーンズワートを内服されている方
- 中性脂肪、コレステロールの高い方
- 成分にアレルギーのある方
- 鬱病の方
その他の注意喚起は厚労省のサイトにてご確認ください。
治療に際して
- 同意書を書いて頂いてからの処方となります。
- ニキビ痕への効果はありません。
- 内服中は通常他のニキビ治療薬との併用はいたしません。
- 内服終了後6ヶ月空いていればその後の妊娠に影響はないとされております。
- 治療後も約30%再発があると言われています。
- 2クール目を始める場合最低2ヶ月の休薬期間が必要です。
- 治療中体調不良、頭痛、体の痛み、下痢、気分の変調が見られる場合は直ちに受診してください。
費用
イソトレチノイン10mg | 1箱(30錠) | 9,900円(税込) |
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血液検査 | 3,300円(税込) |